1000万円を元手にした株式投資の成功戦略。長期保有で資産を増やす方法

近年、老後に対しての不安を感じる人が多く、投資に興味を持つ人がとても多くなりました。

投資は自己資金が多ければ多いほど資産を増やしやすいことは言うまでもありません。

元手が1,000万円あれば、かなり積極的な株式投資ができますが、株式投資はどれだけ資産があっても運用を誤れば一気に資産を失ってしまいます。

1,000万円の元手があったとしても、株式投資は長期的視点を持って計画的に行わなければならないことには代わりありません。

また、リスク管理を徹底して、市場変動による株価値下がりに対応するための知識も学んでおく必要があります。

本記事では、株式投資で元手1,000万円から資産を増やすための戦略について解説します。

目次

株式投資で1000万円を運用するための基本戦略

株式投資をするうえで、元手1,000万円というのは非常に大きなアドバンテージとなります。

しかし、何も考えずにただ株を購入して持っているだけでは資産を増やすことができません。

そればかりか、場合によっては1,000万円の元手をすべて失ってしまうおそれがあります。

どれだけ多くの資産を持っていたとしても、リスクを避けつつ最大限のリターンを得るための基本戦略を立てることは非常に重要です。

1000万円の元手をどう活かすか

まずは、1,000万円の元手をどのように活かすのかを考えることから始めましょう。

株式投資は運用手段によって資産の増え方が大きく変わるため、効率的な活用法を見出して実践することで大きなリターンを得られます。

短期と長期の投資配分を決める

投資をする人のほとんどは、少なくとも10年以上の長期的視点を持って資産運用をしていますが、なかには短期的な利益を希望している人も存在します。

株式投資も基本的には長期的に株式を保有して配当金などの利益を得ることを目的にしていますが、株価の上下を狙って売買を短期的に繰り返せば短期的な利益を得ることも可能です。

ただし、いかに1,000万円という元手があったとしても、この金額すべてを短期投資に使うのはあまりにもリスクが多すぎます。

元手が十分なので投資に影響がない範囲であれば短期投資に回してもよいですが、基本的には長期投資で資産を増やすことを前提に投資戦略を立てることを推奨します。

成長株と安定株を組み合わせる

株式投資では多くの企業の株を購入できますが、株式の成長度合いは業種によって大きく異なります。

例えば、現在のトレンドに関連する企業の銘柄を購入すれば大きな成長が見込めるでしょう。

一方で業界トップシェアを占めている企業や、日常的に使う商品を販売している企業の銘柄などは、大きな成長は見込めませんが、世の中の流れに左右されず安定した成長が約束されています。

1,000万円という元手があれば、株式投資の基本戦略である、「成長株と安定株をバランスよく保有する」といった買い方を実践できます。

余剰資金はいつでも利用できるように

元手1,000万円を全額株式投資に費やすのは危険です。

日々の生活資金は給料など毎月の収入で賄えば問題ありませんが、日々の出費以外の突発的な出費にも対応できるように、ある程度の余剰資金は現金として残しておくようにしましょう。

余剰資金は急な出費に対応するための保険として残しておくだけではなく、市場が大きく下落して、株を購入するチャンスが訪れた時の投入資金としても使えます。

配当を重視した戦略

1,000万円という大きな元手があるならば、配当による利益を重要視した株式投資をすることで安定した収入を得ることができます。

配当を重視する投資をするならば、成長性の高い企業よりも安定性の高い企業の株式を保有しておいたほうがよいでしょう。

全国シェア上位を占めている企業や世界的にも知名度が高い企業の株式は1株あたりの金額も高額で、元手が少なければ保有することが難しいですが、1,000万円あれば保有できます。

安定した企業の株式を持っておけば、毎年数十万円から100万円近い配当収入をえることも十分可能です。

分散投資の重要性

株式投資をするうえで最もリスクの高い投資の一つに、特定の企業や業種に集中して投資することが上げられます。

リスクを最小限にするためにも分散投資の重要性を学んでおくようにしましょう。

異なる業界への分散

分散投資といっても何も考えず複数の企業の銘柄を購入するだけでは意味がありません。

分散投資の企業は異なる業種で複数の企業を購入することです。

例えばホテルや交通など、旅行・インバウンドの需要を狙っての株式を保有する一方で、日用品を製造販売している企業の株式を購入すれば、旅行などの需要が冷え込んでも、日用品の需要には影響がほとんど出ないため、リスクを大幅に軽減できます。

地域的な分散

業種の分散も重要ですが、保有している銘柄の地域が偏っているのもリスクが大きい買い方です。

株式は各業種の業績が変化しても影響を受けますが、それ以上に企業が運営している地域の経済情勢にも大きく影響を受けます。

例えば日本企業しか持っていないと、日本そのものの景気が悪くなるとすべての銘柄の株価が下がってしまいます。

しかし、日本以外の国の企業にも分散投資しておけば、日本の景気が悪くなっても別の国の景気が良ければ損失分をカバーできます。

資産クラスの分散

資産運用の手法は株式投資だけではありません。

資産運用法そのものを分散させるのもとても有効です。

1,000万円の元手があれば、ほとんどの資産運用法を活用できるでしょう。

債券・不動産投資信託(REIT)・金などの現物投資などさまざまな資産運用法に資金を分配しておけば、株式投資が大きな損失を被ったときにもほかの投資手法で秋分損失分をカバーできます。

リスク管理と投資の安全性を確保する方法

投資を継続させるには、利益を得ることよりも「以下に負けないようにするか」を重要視しておく必要があります。

リスク分散とリターンのバランス

いかに負けないようにするかを考えるのは、株式投資をするうえでとても重要ですが、負けないことだけではなく、しっかりと資産を増やすための戦略を立てることも忘れてはなりません。

リスク分散の意義

負けないようにするには、リスクを分散させることがとても重要です。

リスク分散は特定の銘柄に全額を投資するのではなく、別業種に投資したり、別の地域にも投資するなど複数の銘柄に分散投資することで実現できます。

しかしあまりにも守りに入りすぎる投資をしていると、いつまで経っても資産は増えないので、リスクを十分考慮しつつもリターンを期待できるような株式投資や資産運用を心がけましょう。

リターンのバランスを考える

リスクとリターンは表裏一体です。

ハイリスクな投資をすれば失敗したときのダメージが大きい一方で、思い通りの資産運用ができれば大きなリターンが期待できます。

逆にリスクを最小限に留めるには、現金のまま保有しておくのが一番ですが、現金のまま保有するのが一番ですが、1,000万円全額を現金で保有していると1,000万円以上資産が増えません。

リスクを軽減しつつも、しっかりとリターンを期待できるような資産運用を心がけましょう。

一流企業や老舗など安定した利益を得ている企業の株式ならば、市場にも左右されることなく一定の利益を得ることができます。

アセットアロケーションの重要性

アセットアロケーション(資産配分)をするのもリスクを軽減させつつ一定のリターンを期待できる投資手法です。

株式投資のほかに債券・不動産・現金・金などの現物資産というように、異なる資産クラスに分配すれば、株式市場が低迷していてもほかの資産でカバーできます。

1,000万円という元手は大きなアドバンテージである分、失敗したときの損害も大きいので、必ずアセットアロケーションを実践し、定期的にポートフォリオを見直してリスクが大きくなりすぎることのないようにしましょう。

リスク許容度に基づく分散

分散投資の度合いは、投資家自身がどの程度リスクを許容できるかによっても大きく異なります。

例えば大きくリスクを被ることは覚悟のうえでリターン優先の投資をしたいと考えている人は、株式投資の割合を大きくするのがおすすめです。

逆に大きなリターンよりも安定した収益を目的に投資をする予定の人は株式投資の割合を少なくしておいたほうが無難です。

株式投資の割合を少なくする代わりに債券の割合を増やしておけば、大きなリターンは期待できませんが、安定した利益を確保できるでしょう。

株式投資におけるリスク管理のポイント

株式投資に大きな元手を使えたとしても、リスク管理をするためのポイントは変わりません。

適切なリスク管理をすることで、株式市場が急変しても慌てずに対応できます。

損切りルールの設定

株式投資のリスク管理をするうえで、真っ先に決めておかなければならないのは自分のなかでの損切りルール設定です。

株式投資は株式市場が成長して保有している株式の価値が上昇する、または企業が成長することで支払われる配当金によって利益を得ます。

しかし株式市場は右肩上がりに成長するわけではなく、短期的に見れば下落することもありますし、成長が見込めない業界は衰退し、最終的には価値がゼロになります。

基本的に短期的に下落しても株式は持ち続けることで回復しますが、下落が止まらない場合は資産をどんどん失ってしまいます。

損切りルールをあらかじめ設定しておき、その価格よりも下回ったら即座に売ってしまうことで損失は避けられないまでも、リスクを一定に軽減できます。

リスク管理のツールを活用する

株式市場は常に変動するため、市場を監視し続けるのが望ましいですが、ほとんどの人は株式市場をずっと監視する余裕はありません。

そこで活用して欲しいのが、リスク管理用のツールです。

市場全体における個別株の相対的なリスク指標を示す「ベータ値」や、価格変動の指標を示す「ボラリディティ」は、株式投資におけるリスク管理ツールとして多くの投資家に用いられています。

リスク管理ツールを活用することで、ハイリスクな銘柄や株価下落が想定される銘柄を見つけることができます。

また、あらかじめストップロス注文で銘柄を購入しておくことで、設定した価格まで株価が下落した場合は自動的に売却してくれます。

ストップロス注文を設定しておけば株価がチェックできなくてもリスクを最小限に抑えられるでしょう。

定期的なポートフォリオの見直し

自分が保有している資産の状態を把握するのに使用するツールがポートフォリオです。

ポートフォリオは一度設定すればそれで終了ではありません。

長期的に投資を続けていると、自分にとって最適な投資が変化することがあります。

例えば最初はとにかく資産を増やすことを優先して株式投資の割合を多めにしていて、無事に目標を達成したとします。

目標達成後は、資産を増やすよりも今の資産をできるだけ減らしたくないという意識が強まるでしょう。

株式投資の割合を減らし、現金や債券の割合を増やすなど、ポートフォリオを変更することで最適な資産配分を形成できます。

マクロ経済の影響を常に注視する

株式市場の変動は企業の業績だけで決まるわけではありません。

マクロ経済の動向にも常に目を光らせておく必要があります。

金利の上昇・インフレやデフレ・通貨価値の変化、さらには世界情勢の不安定化など、株価に影響を与えるマクロ的要因は数多く存在します。

株式投資のリスクをできる限り軽減させたいならば、株式を保有している企業の運営状況だけではなく、世の中の動きも把握しておくようにしましょう。

保守的な資産も組み込む

株式投資は大きなリターンを期待できる投資手法ではあるものの、その分リスクも大きいです。

株式投資には元本保証はなく、場合によっては購入したときよりも価値が大幅に下がることもあります。

それだけではなく、株式を持っている企業が倒産してしまえば、株式の価値はゼロになってしまいます。

したがって、リスク管理をするためには株式投資以外の保守的な資産もポートフォリオに組み込むことが重要となります。

代表的な保守的資産のひとつが現金です。

現金は持っているだけでは増えることはありませんが、保有している限り減ることもありません。

もっとも安全な資産といえるでしょう。

現金以外だと企業にお金を貸して、利息分を収益として受け取る債券も保守的資産として用いられることがおおいです。

1000万円を元手にした長期投資の利点

1,000万円を元手に長期投資することは株式投資をするうえで非常にゆうりです。

どのようなメリットがあるのかをここでは解説します。

長期保有のメリットとは?

株式投資は基本的に長期投資をするのが良いとされています。

長期投資にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

複利効果による資産増加

長期投資最大のメリットは複利の恩恵を受けて資産を一気に増やせるという点です。

株式投資をすると、株式を購入した企業から配当金が支払われます。

この配当金が利益となるわけですが、配当金を現金に変換せずに再投資すると、元々の株式に加えて配当金で購入した株式からも配当金が支払われます。

長い年月をかけて再投資を繰り返すことで、元本における利息の割合がどんどん増していきます。

その結果資産額が雪だるま式に膨らみ、数倍・数十倍の資産を形成できるのです。

市場の成長を享受できる

長期投資することで株式市場全体の成長を享受しながら資産を増やすことができます。

株式市場は短期的に見るとさまざまな要因で大きく下落することはありましたが、これまでの推移を見ていくと、たとえ一時的に下落しても時間が経過すれば回復し、さらに成長してきました。

したがって理論上は、株式を保有して投資を続ければ価値が購入したときよりも上昇し、資産が増えていきます。

短期的なリスクの軽減

長期投資を心がけることで、短期的なリスクに影響されることなく株式投資を続けられます。

株式投資では株価が上昇した瞬間に売却することで短期的な利益を得られるため、この手法をメインに資産増加を目指している人も多いです。

しかし、売却による利益を得る手法は市場の値動きに影響を受けやすく、予想が外れたときの損失をカバーできません。

長期投資なら多少イレギュラーな事象が発生しても気にすることなく投資を続けられるため、冷静な判断が可能となります。

税制優遇措置の活用

2024年から新NISAが始まりました。

長期投資をすることで新NISA最大のメリットである税制優遇措置を最大限活用できます。

新NISAでは保有額1,800万円までが非課税となり、さらに非課税期間も無期限となっています。

新NISAで口座を作り、1,000万円分の株式投資をしても税金は発生しません。

配当利回りを活かす投資戦略

長期投資による利益を株式投資で得るのであれば、配当金による利益で資産を増やすことになります。

配当利回りを最大限活かせる投資戦略を考えましょう。

配当株の選定

まずは配当金を得るための株式を購入することになります。

できるだけ高い配当利回りとなっている企業を選ぶようにしましょう。

高い配当利回りの基準は投資家によって異なりますが、安定して年間4%〜5%程度の配当利回りを維持している銘柄は長期投資するのに適しています。

安定して高い配当利回りの企業は業績も大きく変動することはないため、短期的な市場の変化にも強いです。

配当の再投資による複利効果

購入した銘柄が順調に業績を伸ばし、配当金を支払ってくれれば第一段階はクリアです。

受け取った配当金は現金に変換することもできますが、配当利回りを活用して投資をするならば、現金に換えずにそのまま株式に再投資しましょう。

再投資は同じ銘柄でもよいですし、もっと良い銘柄が見つかれば別の銘柄を購入しても問題ありません。

とにかく配当金の再投資を繰り返して、保有株を増やし続けるのが配当金を活用した投資戦略の肝です。

安定配当企業への投資

長期投資を実現させるならば、毎年安定した配当金を支払ってくれる企業を中心に株式を購入しましょう。

安定した配当金を期待できる企業の一例としては、生活に密着したものが該当します。

例えば電気などのエネルギー関係、通信関連会社、日用品を生産しているメーカーなどは安定配当企業の第一候補となるでしょう。

増配企業への注目

安定企業にある程度投資できたら、さらに資産増加を加速させるために、配当金を増やしている企業にも注目しましょう。

配当金の利回りを増やすことを増配と呼んでおり、増配し続けている企業は成長期にあるといえ、株価も上昇する可能性が高いです。

例えばIT・AI関連企業は今後需要が高まることがほぼ確実視されているので、増配を期待して銘柄を保有しておくとよいでしょう。

株式投資を始めるならオンラインセミナーで基本と実践を学ぼう

株式投資をするための元手が1,000万円あれば、かなり積極的な運用が可能となります。

しかし、基本的には少額投資のときと同様に、長期運用して複利の効果を最大限に活かす投資をしていくことをおすすめします。

安定して数%の配当利回りを提供している銘柄を中心に、ポートフォリオを組み立てましょう。

より積極的に資産を増やしたいのならば、成長途中で増配を繰り返している銘柄がおすすめですし、リスクを最小限にしたいならば、債券や現金で資産の何割かを保有しておけば安心です。

1,000万円をより確実に資産運用したいならば、オンラインセミナーの受講がおすすめです。

「熊谷亮のオンラインセミナー」では、熊谷氏の経験をもとにした実践的な資産運用を学べます。

1,000万円を元手にした資産運用法も具体的に聞くことができるので、講義通りに運用すれば、ローリスクで資産を増やすことができるでしょう。

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