複利の力で資産を増やす方法:長期投資の鍵を握る「複利×時間」のパワー
「The・R」スタッフの金井です。
日本には、定年後に支払われる退職金と、高齢者になってから受け取れる年金があります。
今までの日本は、退職金が十分支払われ、年金も贅沢な生活をしなければ十分生活費を賄えるほどの金額でした。
また、銀行の預金金利も数%あったため、給料を稼ぎ、ある程度のお金を貯めていれば老後の生活はほぼ安泰だったのです。
しかし、現在は急速な少子高齢化によって年々年金支給額は減少していき、年金支給開始年齢も60歳から65歳へと高齢化していきました。
さらに退職金の支給額も減少しているほか、銀行の金利も2024年はたった0.1%程度しかないため、貯めているだけではほとんどお金が増えません。
現在の日本で老後安心して暮らすには、「稼ぐ・貯める」に加えてお金を増やすことも考えなければなりません。
お金を増やすための手段としてもっとも多く用いられているのが「投資」です。
投資を長期的に続けていれば、複利の力によって資産を数倍に増やせます。
本記事では複利の定義と、複利の威力について詳しく解説します。
この記事で分かること
- 複利の仕組みを理解すれば資産はどんどん増える
- 複利は「資金」「利息」「時間」を活用すればより効果が高まる
- 複利はマイナスに働くこともあるため注意
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複利とは?
投資は複利の力を利用することで、労働による収入とは比べものにならないスピードで資産を増やせます。
複利の力を最大限に活かすために、複利の定義についてしっかり学びましょう。
複利の基本的な定義とその仕組み
複利とは、元のお金に利息を組み入れていく金利の計算方法です。
上記の説明だけでは理解しづらいと思われるので、一例を挙げて複利の定義を解説しましょう。
例えばとある株式を100万円分所有していて、年間10%の配当金を得られるとします。
100万円の年間10%なので1年後、この株は110万円になります。
この10万円を現金に換金すれば、その場で10万円の利益を確保できますが、110万円をそのまま保有し続けることで、2年後は元本の100万円に加えて配当金として支払われた10万円にも利息がつきます。
そのため、2年後は元本100万円の10%プラス1年目の利息10万円の利息10%が加わるため、合計は121万円になります。
そして3年目は元本100万円の年利プラス2年間の利息合計21万円にも利息10%が加わる…というように、利息で増えたお金に対しての利息がどんどん増えていきます。
元本100万円、利息10%で10年間運用すると、合計資産は約260万円となり、実に元本の2.5倍にまで膨れ上がります。
※参照サイトで年利10%・元金1,000,000・経過年数10年・複利周期1年で計算すると詳細結果が表示されます。
複利の力を味方につければ資産はどんどん膨れ上がります!
参照:keisan
単利と複利の違い
金利の計算方法には、複利のほかにもうひとつ単利があります。
単利は簡単に言えば、元本にのみ利息がつく計算方法です。
先ほどの設定通り、100万円元本で年利10%の場合、単利にするとどうなるかを解説します。
100万円元本なので、1年目は複利と同じく110万円です。
複利だと1年目に利息によって増えた10万円にも利息がつきますが、単利の場合は利息10万円には利息が発生せず、1年目と同じく元本の10万円にのみ利息がつきます。
したがって、2年目の総資産は1年目の110万円プラス元本の利息10%である10万円なので、合計120万円です。
2年目の総資産だけを比べれば、単利が120万円なのに対して複利が121万円なので、それほど大きな差はないように思えます。
ところが10年経過すると単利は総資産200万円なのに対し、複利は約260万円になるので、およそ60万円も多くなります。
このさは時間が長くなれば長くなるほど広がっていくため、単利と複利の金額差を見ていくと、複利の威力がいかに凄まじいかを実感することでしょう。
天才物理学者アインシュタインが「宇宙最大のパワー」と称した理由
アルバート・アインシュタインといえば、相対性理論を提唱し、ノーベル賞を受賞した20世紀最大の科学者としてあまりにも有名です。
そんなアインシュタインでさえ、複利のことを「人類最大の発明」「「宇宙最大のパワー」といった言葉を残しています。
さらにアインシュタインは、「知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」といった言葉も残しており、利息のマイナス面についても言及していることがわかります。
利息は上手く活用すれば資産を一気に増やすための有効な手段となりますが、間違った使い方をすると逆に資産をどんどん奪っていきます。
マイナスの複利効果についてはのちほど詳しく解説します。
プラスに働くにしろ、マイナスに働くにしろ、複利の効果は資産に大きな影響をおよぼすことには変わりありません。
真相は不明ですが、アインシュタイン自身も何らかの形で複利の力を身をもって体感したからこそ、先に紹介したような名言を残したのでしょう。
アインシュタインすらも感嘆する複利の力…恐るべしです。
複利の効果を高めるための3つの要素
投資で資産運用をする際は、目標金額を設定する人が大半で、できるだけ早く目標を達成したいと考えることでしょう。
目標達成までの時間を短くしたいならば、複利の謳歌を高めることを意識する必要があります。
複利の効果を高めるには、「資金」「利回り」「時間」の3要素を高めていくようにしましょう。
資金の大きさ
複利の効果を高めたいのであれば、資金が豊富であるに越したことはありません。
例えば、元本100万円、年利10%ならば10年後の資産は約260万円になりますが、元本が10倍の1,000万円ならば、同じく年利10%で10年間運用すると10年後は2,600万円になります。
元本を多く用意できなかったとしても、毎月投資に回すお金を多く確保していけば元本はどんどん増加していくため、複利の効果もそれに比例して高くなっていきます。
投資に回すお金を増やすためには、日々の生活費をはじめとした出費を見直して節約するか、本業と投資以外で投資に回すお金を確保するための手段を検証する必要があるでしょう。
ただし、資金が多ければ多いほど複利効果が高まるからといっても生活に支障が出るような金額を投資に回すのは辞めておいたほうがよいです。
複利効果で資産を増やせるとはいえ、株式投資をはじめとした投資は100%資産が増えるという保証はありません。
目論見が外れて資産が減ってしまい、生活するためのお金が確保できなくなると投資どころではなくなってしまいます。
あくまでも投資は生活に一切支障がない範囲で続けるようにしましょう。
資金が多いに越したことはありませんが、
投資は少額からでも始められます!
利回り(リターン)の高さ
複利の効果を高める2つ目の要素は、高い利回り(リターン)が期待できる株式を見つけて保有することです。
投資による資産がどのくらい増えるかは利回りによって決まります。
年利5%と年10%では、単純計算で複利が増えるスピードに2倍の差が生じます。
ただし投資における利回りでは、利回りが高ければ高いほど逆に暴落するリスクも高いと言われています。
利回りが高いからと株式を購入した瞬間、一気に暴落して利回りと株価が一気に下がってしまうと大損することになってしまうでしょう。
利回りを考慮して投資をする場合、「72の法則」と呼ばれている考え方を参考にするのもひとつの手です。
72の法則とは、資産が複利の力によって2倍になるまでの期間を計算する方法で、例えば年利10%だった場合は、72÷10=7.2で、年利10%だと約年ほどで資産が倍になります。
ただし、資産運用において、ずっと年利10%を確保するのは難しいというのが現状です。
数十年株式投資を継続させるならば、だいたい平均年利5%程度を目指すとよいでしょう。
年利5%だと、72÷5=約12年で資産が倍になります。
時間の長さ
複利の効果を高める3つ目の要素は時間です。
1つ目の資金に関しては、やはり元々の収入力だったり、親から引き継いだ財産だったりが多い人ほど有利であることは否めませんし、2つ目の利回りの大きさに関しては、投資に関する知識の有無によって適切な銘柄を選択できるかどうかが非常に重要となります。
そのため、資金と利回りは人によって複利効果が大きく変わってくるのが実情ですが、時間は違います。
時間はどのような経済状況にいる人であっても平等に訪れるため、時間による複利の効果は誰でも高めることができます。
いかに時間を上手く活用するかが投資の成否を大きく左右します。
「複利×時間」の威力
時間によって複利の威力を高めるための方法は非常に簡単で、とにかくできるだけ早く投資をスタートさせるだけです。
投資を早くスタートさせるには、投資をスタートさせるという意志を持って証券口座を開いて入金し、株式を購入すれば完了します。
本章では、複利×時間の威力がいかに凄まじいかをもう少し深く検証していくことにしましょう。
長期間にわたる資産増大のシミュレーション
長期間資産運用を続けることでどの程度複利効果が出るのか、実際にシミュレーションしていきます。
一般家庭の人でも実践しやすいように初期投資額10万円、毎月1万円の積立で年利5%の設定で、10年後、20年後、30年後に総資産がいくらになるのかを計算しました。
10年後、投資元本は130万円、総資産額は約170万6,500円にまで増加しています。
さらに10年経過すると、投資元本は250万円、総資産は433万3,300円にまで増加しました。
10年後から20年後とでは総資産が約2.5倍程度にまで増加しています。
そして30年経過すると、元本370万円に対し、総資産は約858万5,900円となります。
スタートの金額がたった10万円だったことを考慮すると、30年後の858万円という金額を見れば、複利の力がいかに大きいかを改めて実感するのではないでしょうか。
バフェットの成功を支えた複利効果
複利効果は、雪だるま式とよく言われています。
雪だるまは転がすことによって雪玉をどんどん大きくしていきますが、転がして元の雪玉が大きくなると転がした時に付着する雪の量が増え、雪玉が大きくなるスピードが早くなります。この様がちょうど複利で資産が加速度的に増加する状態と似ているため、複利効果と雪玉はよく比喩されているというわけです。
投資家として世界的に有名なウォーレン・バフェット氏も複利効果によって巨万の富を築いています。
ウォーレン・バフェット氏が投資を始めたのはなんと10歳です。
投資を10歳から始めようと考える人はほとんどいないでしょう。
投資を始めるのは早くても20歳頃からではないでしょうか。
この時点ですでに10年間のアドバンテージができています。
その後バフェット氏は現在まで80年間投資を続けてきました。
バフェット氏の成功を支えたのは時間にほかなりません。
早期に投資を始めることでほかの要素も獲得できる
早期に投資を始めたことによってバフェット氏は投資に関する知識も身につけました。
知識や経験によって、利回りの高い銘柄を見極める観察眼も付きますし、80年間という時間によって得られる複利効果による資産の増加は想像を超えたものとなっているはずです。
時間をかけて資産運用することによって、残り2つの要素である「高い利回りの銘柄」と、「資金」まで手にできたバフェット氏が大成功をしたのはある意味当然の結果といえるでしょう。
複利のリスク管理
複利によるメリットは絶大ですが、ノーリスクというわけではありません。
株式投資に100%はないので、必ずリスクを考慮した戦略を立てていく必要があります。
マイナスに働く複利(借金の複利効果)の危険性
複利についてはプラスのメリットばかりを解説しましたが、複利はプラスにばかり働くわけではありません。
株価が下落すれば、複利はマイナス方向に働いてしまいます。
複利がマイナス方向に働けば、マイナス複利がマイナス複利を生むという悪循環となり、資産は加速度的に縮小していきます。
株価は常に変動するので、売買する予定がなかったとしても定期的にチェックし、マイナスに複利が働いていることに気づいた場合は早急に対策しなければなりません。
リスクを最小限に抑えるための投資戦略
リスクを最小限に抑えるための投資戦略は主に「損切り」「分散投資」のふたつです。
損切りとはあらかじめ所有している株式の下限値を決めてしまうリスク管理方法で、株価が下落し、損切りに設定している金額に到達したら、その時点で売却します。
下落した時に売却しているので損失は確定しますが、あらかじめ想定している損失であれば比較的リターンは容易でしょう。
もうひとつの分散投資は、投資する対象を複数持っておくという資産投資方法で、資産運用の基礎中の基礎です。
投資対象がひとつだけだと株価が下落した場合に大きく資産を失いますが、分散投資をしておけば、株価が下落しても別の銘柄でカバーできるため、損失を抑えられます。
リスク管理を考慮すると、分散投資をする際は、銘柄の業種や国なども分散させておくことをおすすめします。
例えば不安定ながら高利回りが期待できる新興国の株を保有する一方で、安定性重視の先進国の銘柄を保有することで、新興国株が落ち込んでも先進国株でカバーできます。
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投資によって資産を増やすためには複利の力を最大限に活かせる環境を作り出すことがとても重要です。
「複利×利回り×時間」の方程式を確立させれば、複利効果によって資産を一気に増やせます。
また、複利は時間をかければかけるほどその効果は大きくなります。
最初は少額でも問題ないので、できるだけ早く投資をスタートさせるようにしましょう。
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「The・R」で株式投資で資産を増やす方法の基礎を学び、複利の力を借りて老後も安心して暮らせる資産を形成していきましょう。