投資は損切りさえ間違えなければ怖くない!損切りルールの決め方について解説!

老後2,000万円問題や新NISAのスタートをきっかけに投資に関心を持つ人がかなり増えてきています。

ところが実際に投資をスタートさせている人はそのうちごくわずかで、多くの人は興味を持って入るものの、始められていないといった状況です。

投資を始められない理由でもっとも多いのが「知識不足」で、知識がないままだと損をするというイメージを強く持っている人が多いことが分かります。

しかし投資に関する知識が不十分でも、「損切りルール」を決め、しっかり守って入れb大きく資産を失うことはほとんどありません。

本記事では投資における損切りルールの決め方を解説します。

目次

損切りルールさえ決めておけば投資はできる

投資を始める際には、例えば株式投資であればチャートの見方や銘柄の選び方、キャピタルゲインやインカムゲインなど、知らなければならないことがたくさんあるといったイメージが強く、なかなかチャレンジする決心がつかない大きな要因となっています。

しかしそのような知識よりも、まず覚えておくべき知識は「損切り」に関する知識です。

損切りとは、株式など保有している資産の価値が下落している状態のときに、その資産を売却することを指します。

資産を売却することで損失は確定しますが、それ以上の損失は防げます。

この損切りを明確に定めておけば想定以上の損失を被ることはほとんどありません。

投資では負けないことがもっとも重要

投資で重要なことは何かと問われると、資産を増やして儲けることと回答する人が多いですが、投資でもっとも重要なことは「負けないこと」です。

多くの人が持っている株式投資のイメージはパソコンの前に座って株価の値動きをチェックし、元値よりも高くなったら売り、安くなった別の株を購入することを繰り返す、といったものではないでしょうか。

しかし、普段仕事をしている私たち一般人が1日中パソコンの前で株価をチェックし続けることは不可能です。

したがって、短期間で売り買いをするような株式投資をしようとすると高い確率で失敗します。

基本的に私たち一般人がおこなう株式投資は、購入した株をしばらく持ち続けて運用していきます。

あらかじめ損切りルールを制定しておき、そのルールの範囲内であればその株式を保有し続けるという意志を固めておけば、株価を常にチェックする必要はありません。

大きく損をしないように心がけておけば、いずれ保有している株価が急激に上昇する機会に恵まれることもあるでしょう。

まず損切りルールを決めておき、そのうえで投資をしながら知識を身につけていくというスタンスであれば、知識が不十分でも投資を始められます。

損切りを決断するのが難しい理由

損切りが重要だとこれまで説明しましたが、実際に損切りをしようとすると特に投資初心者はなかなか決断を下せないものです。

損切りをなかなか決断できない理由は主にふたつあります。

資産を減らしてしまうことに抵抗感がある

損切りとは、現状以上に損失を拡大させないための行為ですが、それと同時に損失を確定させる行動でもあります。

投資は損をしないことが重要だと先に説明しましたが、やはり投資をやっている人たちは全員本心では資産を増やしたいと思っているものです。

損切りはその思いとは完全に相反する行為であり、損失を認めることに抵抗があるため損切りになかなか踏み切れず、躊躇してしまいます。

しかし、投資を続けていると利益が出るケースだけではなく、必ず価値が下がる時期も経験します。

すべての場面において100%資産が上向きになるよう投資をするのは、予知能力者でもなければ不可能です。

損切りをしても資産がすべて失われるわけではありません。

一旦保有しておいて経済状況を見極め、ベストなタイミングで投資をして資産がプラスになれば損切りをして損失した分も取り戻せます。

最終的に利益を得られれば投資は成功なので短期的な目線ではなく、長期的なスケジュールで計画を立て、目標を達成するような投資をしましょう。

そのまま持っていればいつか元の価値に戻るだろうと思ってしまう

損切りが難しいふたつめの理由が、「今は価値が下がっていても持ち続けていればそのうち元の価値に戻るだろう」と考えてしまうという点です。

損切りを考えてしまう時というのは、保有している資産の価値がかなり下がっている状態ですが、そういった時は、「ここまで下がったならもう少し待てば戻るだろう」と考えてしまいがちです。

すると損切りルールのラインを超えて損失が出ているのにも関わらず、なかなか損切りに踏み切れなくなってしまいます。

しかし、株価の変動を完璧に読み取れる人はどこにもいません。

確かに持ち続けていれば株価は戻る可能性はありますが、逆に更に価値が下落する恐れもあります。

株価が戻るだろうと考えるのはもちろん自由ですが、その持論に根拠や確証があるのかについては必ず検証しましょう。

確証を持てないのであれば、保有し続けることはデメリットのほうが大きいので、損切りを決断することをおすすめします。

損切りルールを決める時の指針を紹介

損切りが大事なことをこれまで解説しましたが、損切りはその時の状況に応じて臨機応変に実行するものではありません。

効果的な損切りをするには、自分の中で「損切りルール」を決めておく必要があります。

損切りする基準については人それぞれなので、投資の経験を積んで自分なりの損切りルールを確率していくしかありませんが、損切りラインを決めるための指針となる要素をふたつ紹介します。

損失率や損失額で損切りラインを決める

損切りルールを決めるうえでもっとも簡単なのが、元値に対しての寝室率や損失額で損切りするかどうかを決めるという考え方です。

例えば「元値の◯%株価が下がったら、その株は売ってしまう」「元値が2万円だから、1万5,000円になったら売ってしまう」というように決めてしまえば、実際にその場面に直面した際に即決できます。

とはいえ、株価の値動きは銘柄や業種によって大きく異なるため、損失率や損失額のラインはすべての株に共通させる必要はありません。

その資産の上昇する材料がないと判断したら損切りする

ふたつ目の損切りをする基準は、保有している資産が今後しばらく上昇する気配がないと判断したときです。

例えば、少し前にタピオカドリンクがとても流行しました。

そのときにタピオカドリングを販売している企業の株を持っていれば、株価上昇の恩恵を受けていたことでしょう。

しかし現在は街を歩いていてもタピオカドリンクを持ち歩いている女性を見かけることはほとんどありません。

流行していた時から比べるとタピオカドリンク関連企業の株価はかなり値下がりしているはずです。

タピオカドリンクは何度かブームになっているため、今後もブームになる可能性はありますが、少なくとも数年間はブームになることはないでしょう。

タピオカドリンク関連株は、上昇する気配がないと判断して間違いないため、保有しているなら損切りするのが賢明です。

特に短い期間で一気に価値が上昇した株は、価値が下がるスピードも早いので、損失率で判断するよりも、上向く材料がないと判断したら早々に損切りするようにしましょう。

少額でもよいのでとにかく投資を始めてみる

損切りになかなか踏み切れないのは、投資している金額が大きいからといったケースがかなり多いです。

投資は毎月100円からでも始められるものもたくさんあり、極論から言えば貯金が全然なかったとしても投資を始めることができます。

さすがに100円だけ投資しても利益を期待できるものではありませんが、投資の経験は確実に積み重ねられます。

100円単位の投資であれば損切りする際も躊躇なく決断できるでしょう。

損切りの経験を積み重ねれば、投資する金額が大きくなったとしても冷静な判断を下すことができます。

まとめ

投資に興味がある人が始めることを躊躇う最大の理由は、投資に関する知識が乏しいためというアンケート結果が出ています。

投資をするうえで確かに知識を身につけることも重要ですが、それ以上に自分なりの損切りルールを決めておけば、投資で大きな失敗をすることはなくなります。

損切りラインは元の株価の損失率や、保有している株の将来性などを基準にすると決めやすいでしょう。

損切りラインを決めたら、とにかく少額から投資を始めてみましょう。

実際に投資に触れることで、判断力が養われます。

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