インバウンド需要で成長する業種を紹介!

 


投資をするにあたって、この先成長しそうな業種を見つけることはとても重要です。

日本国内で今後も成長が見込まれる分野のひとつがインバウンド関連ではないでしょうか。

インバウンド需要の恩恵を受けるであろう企業の株を購入すれば、資産を着実に増やすことができます。 

 

目次

外国人旅行者が急増

 

 

日本は近年観光業に力を入れていましたが、2020年新型コロナウィルス流行によって海外旅行者は激減しました。

しかしコロナ禍が明けてからは急速に回復し、2023年はインバウンドによる消費額が約5兆円と、過去最高を記録しています。

そして歴史的な円安から日本は安く旅行できる場所として認知されており、2024年以降は外国人観光客の更なる増加が見込まれています。

 

インバウンド需要によって成長する業種

 

 

ここからはインバウンド需要が高まるにつれて成長する可能性が高い業種をいくつか紹介します。

成長が見込まれる理由も解説するので、銘柄選びの参考にしてみてください。

 

運輸

インバウンド需要の高まりに伴って間違いなく恩恵を受ける業種のひとつが運輸業です。

遠方へ旅行するにあたっては、電車や船、飛行機など交通機関の利用がほぼ必須となります。

特に航空関係はコロナ禍により壊滅的なダメージを受けましたが、行動制限が解除されてからは急回復し、ANAのお盆期間の国内予約数はコロナ前の2019年を超えています。

 

ホテル

ホテルも運輸業同様にコロナ禍で壊滅的なダメージを被りました。

しかし行動制限の撤廃と円安によるインバウンド需要で一気に回復し、有名観光地に近いホテルでは、大型連休になると予約できない状態になっています。

 

百貨店

百貨店は物価上昇やショッピング形態の変化によって、国内のみの需要は低下傾向にあります。

しかし外国人観光客からは高級品が安く買えると非常に人気で、高級ブランドのバッグや時計・宝石などの売れ行きが好調です。

 

家電量販店

ひと昔前、「爆買い」という言葉がトレンドになり、家電量販店で大量の家電を購入する中国人観光客がニュースで取り上げられていました。

コロナ禍後においても家電量販店のインバウンド需要は引き続き好調です。

特に円安の影響で品質のよい日本製の家電が安く購入できるということもあり、日本を訪れた外国人観光客が家電を複数購入する光景をよく見かけます。

 

免税店の商品

免税店で販売されている商品も、外国人観光客が多く訪れるとよく売れる傾向にあります。

特に日本製の化粧品や種類などの売れ行きが好調であり、これらの銘柄を保有しておくと株価上昇の恩恵を受けやすいでしょう。

また、先ほど紹介した家電量販店に免税店のフロアを設けているところが多く、免税店の売上も家電量販店の売り上げ上昇を後押ししています。

 

ドラッグストア

ドラッグストアの「爆買い」もコロナ禍前は話題になりましたが、引き続きドラッグストアもインバウンド需要の恩恵を多く受ける業種のひとつです。

また、近年ドラッグストアでは薬品だけではなく食品やお菓子も販売されていますが、これらが外国人に非常に人気であり、ドラッグストアで日本のお菓子を大量に購入する外国人観光客はとても多いです。

また、免税対応する店舗も増えてきており、さらなる業績上昇が見込まれるため、ドラッグストア関連の銘柄は今後注目しておきましょう。

 

リサイクルショップ

近年、新品ではなくリサイクルショップやアウトレットショップでリユース品を購入する人が増えてきていますが、外国人観光客にもリサイクルショップは人気で、インバウンド需要の恩恵を受けている業種のひとつです。

特に近年、他国の通貨に対して日本円が全面安で推移しているため、日本で買い物をするとお得だという認識が外国人に広まっています。

特に高級ブランド品や貴金属を多く取り扱っているリサイクルショップは業績が非常に好調です。

 

レジャー・アミューズメントパーク関連

日本人旅行者と同様に、レジャー施設やアミューズメント施設に行くことが目的で日本を訪れている外国人がとても多いです。

これらの業種もインバウンドの恩恵を多く受けますが、レジャー・アミューズメント関連銘柄は外国人だけではなく、国内の旅行者の恩恵も大きく受けます。

近年円安の影響で海外旅行が難しいこともあり、国内のレジャー施設を訪れる日本人が増加傾向にあります。

したがって、円安が続く限り、これらの銘柄は順調に業績を伸ばし続けることでしょう。

 

これからのインバウンド需要について

 

 

コロナ禍前では訪日する外国人観光客と言えば中国人というイメージが強く、実際にあらゆるお店で中国語が飛び交っていました。

しかしコロナ禍以降は中国人だけではなく、東南アジアなどの近隣国からヨーロッパ・アメリカなどさまざまな国から外国人観光客が訪れています。

訪日する外国人の傾向だけではなく、旅行で訪れて何にお金を使うのかについても、コロナ禍前から大きく変化してきている点にも注目しておきたいところです。

 

コロナ禍前はいわゆる「爆買い」が大きな話題となり、「モノ」にお金を使っている人が多い傾向にありました。

しかし、コロナ禍以降は「モノ」よりも体験や観光地、レジャー施設など、「日本に来て何を楽しむか」に重きを置いている人が増えてきています。

もちろん引き続き「モノ」に対しての消費も好調ですが、近年は高級品だけではなく、安価で品質もよく、それでいて便利な日本製の日用品の需要が高まっている点には注目です。

 

インバウンド需要による副作用

 

 

インバウンド需要によってさまざまな業種の業績が伸びることは間違いありません。

ただし良い部分ばかりではなく、インバウンド需要による副作用がすでに発生しています。

 

外国人向けに特化することによる物価上昇

円安が急速に進んでいる影響を受け、外国人観光客1人あたりの消費額はコロナかマエと比べてかなり増加しました。

すると、観光地のサービスは段々と外国人向けのものに特化していきます。

有名なのは東京の豊洲にあるとある飲食店の海鮮丼で、その価格から「インバウン丼」などと揶揄されて話題となりました。

また、観光地にアクセスの良いホテルの価格も上昇、すでに有名観光地近くのホテルは高すぎて泊まれないといった事例も出てきています。

 

人手不足によるサービスの低下

旅行関連費用の上昇が顕著ですが、それでも海外旅行と比べれば安いので、国内旅行をする比率は増えていくことが見込まれます。

すると、日本は国内旅行者増加と海外からの旅行者数増加となり、観光関連事業のニーズはますます高まるでしょう。

ところが旅行関連業は深刻な人手不足に見舞われているのが現状です。

これらの業種はコロナ禍に多大な打撃を受け、大幅な人員削減を実施しました。

 

コロナ禍が明けた今も、これらの業種は若者にはあまり人気がないためか、コロナ禍前の人員に戻っていないところがほとんどです。

調査によると、宿泊業と飲食店の8割以上が人手不足を感じていると回答しています。

更に外国人労働者も、円安が進行した日本は魅力的な労働場所ではなくなったため確保が難しくなっています。

 

このままでは人手不足によるサービス低下は免れません。

すると日本の評判は悪くなり、外国人旅行者が減少する恐れが出てきます。

インバウンド需要によって今は堅調な成長をしている企業も、ずっと成長し続けるとは限りません。

経済状況などをチェックしながら、未来予測を怠らないようにしましょう。

 

まとめ

 

 

日本は観光業にこれから更に力を入れていく方針であり、外国人観光客によるインバウンド需要は今後更に重要視されることは間違いありません。

したがって、本記事で紹介したインバウンド関連の業種はこれからしばらくは堅調な成長を続けていくことでしょう。

ただし、インバウンド関連の銘柄はすでに投資家からはかなり注目されているのが実情で、銘柄に寄ってはすでに「高止まり」になっているものもあります。

 

他の人よりも先んじて株価が上昇するインバウンド銘柄を見つけるには、外国人が日本の何に注目しているかに注視するとよいでしょう。

SNSの発展により、外国人の日本に関する知識は以前とは比べものにならないほど高いレベルになっています。

日本人が見向きもしない場所やモノが外国人に注目されていたりするので、それらをいち早く見つけられれば、ほかの投資家に先んじて恩恵を受けられます。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次