株式投資に失敗する人の特徴を徹底解説!
新NISAが始まり、投資が世間的に注目されるようになりましたが、投資に怖いというイメージを持っている人はとても多いのではないでしょうか。
投資をした結果、大切な財産を失ってしまう可能性があるのは紛れもない事実です。
しかし、失敗の事例をあらかじめ知っておけば、同じような失敗は未然に防げます。
本記事では株式投資に失敗する人の特徴をいくつか紹介します。
株式投資に恐怖心を抱いている人も、この記事を見れば少しは恐怖心が薄れるのではないでしょうか。
株式投資は必ずお金が増える資産運用ではない
株式投資を必要以上に怖がる必要はありませんが、株式投資は必ずお金がプラスになる資産運用ではないというのは、紛れもない事実です。
着実に成長している企業の株を購入していれば、資産は増えていきますが、株を持っている企業の業績が落ち込めば、資産は元手より少なくなることもあります。
そして万が一企業が倒産すると、所有している株の価値がゼロになってしまう可能性もあることは頭に入れておかなければなりません。
株式投資に失敗する人に多く見られる特徴
繰り返しになりますが、株式投資で失敗しないようにするには、これまでの失敗事例を知識として頭に入れておくのが1番です。
失敗事例が頭の中にあれば、自分が株式投資をしているときに、危機を察知しやすくなります。
失敗事例は数え切れないほどありますが、株式投資に失敗する人に多く見られる特徴や性格をいくつか紹介します。
お金の余裕がない人
お金に余裕がないのに株式投資をはじめとする資産運用をする人はかなりの確率で失敗します。
また、お金にある程度余裕がある人でも、中には生活費までも投資に回してしまうケースもあり、そういった場合も失敗する可能性が高くなります。
お金に余裕がない状態で株式投資をすると、所有している銘柄が元本割れを起こした際にすぐ売却しなければという気持ちになりやすいです。
しかし、株式というのは下がり続けることはあまりなく、一時期元本割れを起こしてもよほどのことが無い限りは株価が上がっていきます。
上がるまで待てないのは、お金の余裕が無いからにほかなりません。
株式投資をする際は、月収の半年分の貯金がある状態で、なおかつ余剰資金を使うようにしましょう。
金融機関などのオススメを鵜呑みにする人
近年、株式投資に関する情報が多数出回るようになりました。
特に新NISAが始まっていこう投資に関心を持つようになり、口座を解説できる金融機関などでおすすめ商品が色々と出回っています。
金融機関は投資のプロなので、プロがおすすめする商品なら間違いないだろうと信用しきってしまう人は多いですが、鵜呑みにするのは危険です。
金融機関がおすすめする商品というのは、私たちにとって良い商品ではなく、その商品の売れば金融機関にとって大きなメリットがある商品、つまり儲かる商品と思っておいたほうがよいでしょう。
金融機関でおすすめされた商品に関しては、銘柄の内容や手数料などを必ず調べましょう。
どのような商品かわからないならば、手を出さないほうが無難です。
ハイリスクな商品に大金を投じる人
株式投資で購入できる商品は多岐に渡ります。
大きなリターンは得られないものの、かなり着実に資産を増やせるものから、一気に暴落してしまう恐れはあるものの、軌道に乗れば短期間で数倍に価値が跳ね上がるものもあります。
短期間で儲けたいと考える人は、大きなリターンを欲しいあまり、世間的に危険と呼ばれる銘柄に大金を投じて失敗する可能性が非常に高いです。
値動きが大きい銘柄は、どこが一番安い価格でどこまで上昇するのかがとても分かりづらく、売り買いで利益を得るキャピタルゲインがメインの投資は、熟練者でも失敗することがあります。
熟練者でも失敗するような難易度の高い投資法を、儲けだけしか見ていない素人が手を出せば失敗するのは火を見るより明らかです。
おいしい話を調べもせずに信じ切ってしまう人
新NISAが始まって以降、株式投資をはじめ投資に関心を持つ人がかなり増えました。
投資関係のSNSや動画を配信すると視聴数がかなり伸びるため、今まで投資のことを一切発信しなかった人が、突然株式や新NISAに関しての情報を発信するケースはかなり多いです。
今まで視聴していたYouTuberが突然投資関係の動画を配信すると困惑するものの、「この銘柄がおすすめ」「これだけやれば儲かる」といった動画を信じ切って実践する人が一定数います。
しかし、何も調べずに配信者の情報をそのまま実践すると失敗する可能性がとても高いです。
まず、配信者が考えていることは、いかに自分の動画を多くの視聴者に見てもらうかであり、視聴者のことはそれほど考えていません。
そもそも、本当においしい話を人に薦めるでしょうか。
特に投資関係のおいしい話を広めると自分が損をするので、普通は他人に教えることはほとんどありません。
投資のおいしい話には耳を傾けないのが無難です。
感情のままに投資してしまう人
感情の赴くままに投資する人は高確率で失敗します。
投資は自分が保有している銘柄の価格が急変したときに、いかに冷静に判断できるかで成否が大きく変わります。
欲・焦りなどが先行して投資をすると良い結果をもたらさないことがほとんどです。
日頃から投資に関する情報や知識を収集しておけば、いざというときに冷静な判断ができるようになります。
資産管理できない人
自分のお金を含めて資産管理できない人も投資で失敗する可能性が高いです。
資産管理ができない人は、そもそも株式投資をするための余剰資金を確保することも困難でしょう。
資産管理できない状態で投資に手を出すと、生活することすらままならないといった状況に陥りやすいです。
株式投資をする前に、まずは毎月貯金や余剰資金を確保できるような資産管理能力を身に着けましょう。
本当に怖いのは、すべての資産を現金で持ち続けること
失敗する人の特徴や事例を知ると、株式投資に対する恐怖心や不安感が増して、株式投資は絶対にやらないと決断する人も居るかもしれません。
しかし、これからの日本では、投資に一切関心を持たずに資産を全額現金で持ち続けることの方が何倍も危険です。
日本人は海外の人と比べて、資産を現金で全額保有している人の比率が高いと言われています。
日本人が資産を現金で保有するケースが多いのは以下の理由が考えられます。
- ・バブル崩壊で大きな損失を被った経験 がある
- ・日本円は強いと思い込んでいる
- ・投資についての知識がない
- ・これまで物価がほとんど上がらなかった
確かにバブル崩壊により多大な損失を被ったことは忘れてはなりませんし、その結果株に対して恐怖心を抱いた人も多いことでしょう。
だからといって現金で持ち続けていると、資産は増えるどころか相対的に見ればどんどん減っていってしまうのです。
現金のままで資産を増やそうと思うと、銀行で定期預金に預けることになります。
定期預金に預ければ高いところだと年利0.3%あるので、100万円預ければ3,000円の利息が付きます。
ところが、ここ数年の物価高はこの程度の利息を軽く吹き飛ばす勢いです。
例えば豚こま肉はこれまで安いところだと100g100円で買えましたが、同じお店で今では100g115円が底値になりました。
以前と比べて15%も値上がりしています。
もっと大きく変化したのは米ドルに対しての円の価値です。
2022年2月では、1ドル115円だったのが、約1年半後の2024年7月には160円まで円安が進行しました。
円の価値は2022年と比べて7割に落ち込んでしまっていることになります。
これまでは原油価格の上昇などが原因で値上がりしても、そのうち元の価格に落ち着いていましたが。
しかしこれからは、一度上昇した価格が元に戻ることはないと言われています。
何らかの形で資産運用しなければ、自分の資産価値は減少していく時代に突入しているのです。
まとめ
投資に失敗する人の特徴は実にさまざまで、本記事ですべてを紹介できたわけではありません。
とはいえ、感情優先で投資をする人、お金の管理ができない人、世間の情報を自分で検証しないまま信用する人は高確率で投資に失敗します。
投資を始めるには、まずお金の管理能力を身につけて余剰資金のみで投資をしましょう。
そして、世間の情報の真偽を調べ、感情的にならず冷静に判断できるようになれば、大きな失敗をする確立をかなり減らせます。