株の買い時とは?初心者でも実践できる見極め方を伝授!
株は「安く買って高く売る」が基本だと言われています。
株で安定的に利益を得るためには、過去の傾向やさまざまな要因によって「これからの株価がどうなるか」を投資家ひとりひとりが正しく見極めなけれないけません。
本記事では、株式投資初心者でも実践できる株の買い時の見極め方を解説します。
お買い得な銘柄の見極め方
株式投資で儲けるための基本である、「安く買って高く売る」を実践するにはお買い得な銘柄を見つけなければなりません。
とはいえ、日本国内だけでも上場している企業は、3,950社あり(2024年7月26日時点)、何の知識も無しにお買い得な銘柄を見つけるのは不可能に近いです。
ここでは初心者でも実践しやすい、お買い得な銘柄かを見極める方法を伝授します。
会社の実力に見合っていない株価である
株価は、企業の実力に沿った価格になっている場合がほとんどです。したがって、株価が安い企業を買えばお得というわけではありません。
会社の業績は順調なのにも関わらず、株価が結果に反映されていない企業の株はお買い得だといえます。
業績と株価に剥離があると判断した企業が見つかったら、どうして業績と株価が釣り合っていないのかを検証します。
何か企業の業績が悪化するような理由があるならば、投資家たちはその理由を見込んでいるから株を買っていないと判断できます。特に理由が見当たらなければ、その銘柄はお買い得だと判断してよいでしょう。
投資家にあまり知られていない銘柄
日本国内だけでも3,900以上の企業が上場しており、上場している企業の株は私たちでも自由に買うことができます。
いかに投資経験豊富な人であっても、上場しているすべての企業の株価を把握しているわけではありません。
多くの投資家が注目するのは有名企業や有力な専門家が紹介した銘柄くらいで、あまり知名度がないにも関わらず、業績が安定している上場企業はたくさんあります。
特に東京・大阪以外で上場している企業は狙い目なので、時間がある時にでも探してみるとよいでしょう。
今後の成長が確実視されている株
お買い得な割安株はそう簡単には見つからないものです。しかし、お買い得な株は割安なものばかりではありません。
たとえ高値で推移しているとしても、今後確実に成長するであろう業種の銘柄はお買い得な株といえます。
例えば、日本は一時期半導体分野をけん引していましたが、現在は大きく遅れをとってしまいました。
しかし数年前から半導体分野での復権を図るため、国を上げてプロジェクトを進めています。そのため、日本国内の半導体関連企業は今後大きな成長が期待できるでしょう。
多くの投資家に注目されると株価が急騰するため、成長が見込める企業には早めに投資することをおすすめします。
世間のトレンドに関連する銘柄
株にトレンドがあるように私たちの身の回りはさまざまなトレンドで溢れています。
世の中のトレンドに関係する商品を製造している企業や、サービスを提供している企業の株は成長が期待できるので買っておいて損はありません.
例えば、近年日本を訪れる外国人客が急増しています。
旅行会社・ホテル、外食産業などはインバウンドというトレンドに関連する企業なので、現状が変わらない限り成長し続けるでしょう。
しかし、トレンドに関連する株には旬があります。旬を過ぎると一気に値下がりする恐れもあるため、トレンドと株価の動向には注目しておかなければなりません。
初心者でも実践できる株の買い時の見極め方とは?
銘柄の分析をすることも株の買い時を知るための有効な手段ですが、それ以外でも少し慣れればその株が買い時かそうでないかを判断できる要因があります。
先ほど解説した銘柄の分析と組み合わせれば、より正確に株の買い時を見極められるようになるでしょう。
企業の成長が確実視されるとき
株を買うのに1番良いタイミングは、企業の成長が確実視されるときです。
株価が上下する要因は多岐にわたりますが、基本的に業績が良い企業の株は買われ、業績が悪化するであろう企業の株は売られていきます。
したがって、株の買い時を判断するには、気になる企業の経営状態を分析しなければなりません。
事業内容や経営計画、設備投資の予定や業績の推移などを見ていけば、企業の現状はある程度判断できます。
特に企業の事業内容は重要で、これから必要になる分野かどうか、今はあまり重要ではないものの、将来的に必須となる分野かどうかを分析しましょう。
正確に判断するには、広い視点で世界の状況をリサーチする必要があります。
株価が上昇トレンドとなっている時
株価が普段の値動きを超えて上昇に転じていることを上昇トレンドと呼びます。
上昇トレンドの時は株の買い時であり、タイミングを見逃さなければ高い確率でキャピタルゲインを得られます。
上昇トレンド時に株を買う時は、普段の値動きを超えたと判断したら、早めに買うようにしましょう。買い遅れると売却益が少なくなってしまいます。
上昇トレンドの時に株を買う時は、売り時も考える必要があります。
企業分析をして株価上昇が一時的なものと考えるならば、早めの売却を検討したほうがよいでしょう。
もし世間のトレンドに乗っているなど、しばらく好調な業績が期待できるならば、すぐに売ったりせずに株価の動向をチェックしておくことをおすすめします。
下降トレンドに向いている時
株が下降トレンドに向いている時、本来は株の売却を考えなければなりませんが、状況によっては買い時になります。
例えば狙っている銘柄が普段とは違う下降チャートを示した時は下降トレンドに向いており、絶好の買い時です。
下降トレンドにある時はしばらくチャートを注視し、下降が鈍化したら買うようにしましょう。
また、保有している株が下降トレンドに向いている時にあえて買い足すといった方法もあります。
いずれの方法を用いるにしても、下降トレンドの株を買う時はなぜ下降しているのかを必ず考察しましょう。
深刻な理由ならば上向く可能性は低いため、下降トレンドでも株を買うべきではありません。
夏場は株の買い時とされている
株式市場には「夏枯れ相場」という言葉があり、7月〜9月、つまり夏場は株を買うのに適した時期だと言われています。
夏場に株を買うのが適している明確な理由があるわけではありませんが、長い歴史において、株価の値動きの推移を見ていくと、夏場は比較的株を買うのに適した株価になっていました。
したがって、相場をよく知る投資家たちには夏場が株の買い時だというのは半ば常識になっています。
実は明確な理由があるというわけではないものの、夏場に株が買い時になるのには一応理由があります。
株式市場では「夏枯れ市場」と同じような言葉のひとつに、「花見ラリー」という言葉もあります。
これは3月の決算報告を受けて株が積極的に買われる時期を指しています。
具体的には節分終わり頃から4月初旬となっていて、ちょうど梅と桜、多くの人が花見を楽しむ時期と重なることから花見ラリーと呼ばれるようになりました。
そして花見の時期を超えて5月ごろになると多くの株の株価が上限に達し、これを「こいのぼり天井」と呼んでいます。
そしてこいのぼり天井を過ぎると株価は下降に転じ、7月ごろになると株価は底値に近い価格になるので買い時になるというわけです。
ただし、あくまでも傾向なので、銘柄によってはまったく異なる値動きをすることも頭に入れておきましょう。
まとめ
株の買い時についていくつか解説しましたが、紹介したのはほんの一例です。
株式投資のことを勉強すれば、株の買い時を見つけるチャンスはどんどん増えていきます。
株の買い時を見逃さなければ、利益を得られる可能性がかなり高くなるので、最新の経済情報は常にチェックしておくようにしましょう。