株の売り時とは?見極めるポイントを徹底解説!

株式投資を始めたばかりの初心者が必ず悩むのが、持っている株の売り時です。

本記事では株式投資初心者でも真似できる、株の売り時の見極め方を伝授します。

目次

株の売り時が難しい理由

悩む人

株は「安いときに買って最高値で売る」のが資産を増やすための鉄則ですが、株価は目まぐるしく変動するので、最高値の見極めは困難を極めます。

株価がどんどん上昇していると、ついもっと値上がりするかもと思ってしまい、そのまま保有し続けた途端一気に値下がりし、あの時売っておけばよかったと後悔するパターンは誰もが経験する株式投資の失敗例です。

短期投資と長期投資で売り時は変わる

株のウリドキは短期投資と長期投資で大きく変わります。

短期投資は保険会社・年金の運用・投資信託会社など、顧客から資金を預かって運用する場合に実施します。

個人投資家にもデイトレーダーが存在しますが、個人で短期投資による利益を得るには株の取引開始から終了までずっとチャートを見守れる時間的余裕がある人しか不可能です。

短期投資では売ったときに利益を出せるかが絶対条件となります。

個人投資家の場合、長期投資による運用が主流となるでしょう。

長期投資の場合は定められた年月運用し続けてトータルで目標値を達成することを目指す投資です。

したがって、すべての取引で利益を上げる必要はありません。

株式投資初心者が売り時を見失わないためのポイントとは?

株式投資初心者が売り時を見失わないようにするために押さえておくべきポイントを3つ紹介します。

しっかり遵守しておけば大きな損失を被ることはかなり少なくなるでしょう。

自分のルールを決める

株価の売り時を見逃さないためには、自分なりのルールを決めてしまうのが一番です。

例えば「今よりも株価が10%上がるか、10%下がったら売る」というように、明確な数字で決めておくとウリドキを見逃して後悔することはなくなるでしょう。

売った後にさらに家具化が上昇するといったパターンももちろんありますが、自分が決めた売り時にちゃんと売れたのならば、まったく問題ありません。

自分が決めたルールを変えずに守れるかどうかが、株式投資で成功するための鉄則のひとつです。

損切りを特に強く意識する

指さす人

株式投資初心者は株価上昇時の売り時よりも、株価が下落し続けて損をすることを受け入れて売却する、損切りを特に強く意識することが大切です。

株の値動きを先読みできない株式投資初心者は、自分が保有している株価が下落していても「そのうちまた値上がりするかもしれない」と根拠のない期待をして損切りのタイミングを逃し、損害が大きくなってしまうことがよくあります。

損切りのタイミングを見逃さないためには、先に紹介した自分ルールで決めた数値まで株価が落ちてしまったら、すぐに売ってしまうと決めつけるようにしましょう。

売り時のチャートパターンを覚える

売り時や買い時を見極めるための指標となるのが株価チャートです。

株価チャートにはいくつかのパターンがあり、そのなかには株価がこれ以上上がらないことを示すようなチャートパターンや、これからどんどん下落していくことを示すチャートパターンが存在します。

該当するチャートパターンを覚えておけば、「このチャートパターンはこれ以上値上がりしないサインだからそろそろ売りに出そう」というように、適切な判断ができるようになります。

売り時のチャートパターン例5つ

チャートパターンは多岐にわたりますが、そのなかでも売り時と多くの人が判断する代表的なチャートパターンを5つ紹介します。

しかし売り時はチャートパターンを見るだけでは正しく判断できません。

企業の将来性などを見極めたうえで総合的に判断しましょう。

デッドクロス

デッドクロスは短期的に大幅に株価が値下がりし、長期的に見た値動きを大きく下回る株価になったときを指します。。

急激な値下がりは多くの人が損切りを考えるタイミングとなるので、さらに株価が下がる前に売っておいたほうがよいといえるでしょう。

プラス剥離

プラス剥離は株価が平均的な値動きと比較して大きく値上がりしている状態を指します。

プラス剥離が発生すると、現状で利益を確定しようと多くの人が株を売却します。

株が積極的に売られると株価が反発し、今度は平均的な値動きよりも大きく値下がりする恐れがあります。

あらかじめ設定している株価よりも高値になっていれば、とりあえず利益確定するのもよいでしょう。

ヘッド・アンド・ショルダー

ヘッド・アンド・ショルダーは株価が1回目、2回目と高値をつけたのち、3回目に高値をつけたときの株価が、2回目よりも高額にならず、その後下落している状態を指します。

下落し続けて価格が上下しているときの底値を更に下回ると加工トレンドとなるため、そこまでに売ってしまったほうがよいでしょう。

ダブル・トップ

ダブル・トップは1回目の高値と2回目の高値がほぼ同じ価格で推移しており、そこから株価が下降している状況を指します。

2回目と2回目の高値のときの価格がほぼ同じだと、投資家は「最初の高値以上の価格にはならないだろう」と判断し、2回目の高値が出た時点で利益を確保しようと売り時に走る人が増えます。

ソーサー・トップ

ソーサー・トップは長期的に高値の位置で細かくチャートが上下している状態を指します。

高値で価格が上下しているので、それ以上株価が上昇することは難しいです。

すると売りに走る投資家が出てくるので、株価は一時下落します。

しかし長期的に高値を維持していた株であれば、価格が下がると購入する人が出てくるので、一度下落は止まり、しばらく横ばいで細かく価格が上下します。

その後、株価が高値を維持した状態に戻らなければ、株はどんどん売られていき、下降トレンドにはいります。

ソーサー・トップの傾向が見られた場合は、高値の位置で細かく推移している時点で、ひとまず利益を確保するために売ってしまうことを検討したほうがよいでしょう。

具体的な株の売り時を紹介

株式投資初心者が株の売り時を見失わないためには、実際にどのような状況になった時に売り時に該当するのかを知っておくことがとても重要です。

株の売り時は数え切れないほどありますが、そのうち代表的な売り時6つを紹介します。

目標の株価になった時

インデックス投資

株の売り時を見失わないためのポイントとして、自分ルールを決めることを紹介しました。

購入した株価が値上がりし、自分ルールで決めた上昇値を超えたときは株の売り時です。

上昇したときの自分ルールについては、価格だけではなく時間も設定しておくとよいでしょう。

例えば1年以内に株価が20%上がらなければ売却すると決めておき、半年経過して20%上昇しなかった場合は一旦売却するようにすると、より明確に判断できるようになります。

自分の決めた損切りラインに達した時

目標の株価になったのと真逆で、自分が決めた損切りラインに株価が達してしまった時も株を売るタイミングです。

「このまま持っておけばいずれ回復するのでは?」とつい考えてしまいますが、自分ルールを守らずにその都度破っていると、大きな失敗を被る恐れがあります。

自分ルールで決めた株価を下回ったら躊躇なく売ってしまいましょう。

売り時のチャートパターンになったと判断した時

先に紹介した5つの売り時チャートパターンとよく似たチャートパターンになったときの株の売却を検討したほうがよいでしょう。

5つのチャートパターンとよく似たチャートになった場合、以降は更に株価が下落する可能性が高いです。

損切りになってしまう前に、一旦株を売っておいたほうが被害を被らずに済みます。

投資先の企業がコンプライアンス違反をしてしまった時

株を購入した企業は、企業のニュースには常に目を光らせておくようにしましょう。

特に法令違反や社会の決まりに反する営業をしていることが発覚した時はできるだけ早く売ることを検討しましょう。

近年はSNSによって情報が一気に拡散し、企業にとって悪いニュースが出回ると企業価値は瞬く間に落ちてしまいます。

コンプライアンス違反が発覚した場合は、迷わず即座に売りにだしたほうがよいでしょう。

お金が必要になった時

お金

マイホームを購入したり、老後の資金が必要になるなど、いずれ大きな出費が想定される事態になったときも、株を売るタイミングです。

お金が必要になった時は保有している資産の一部または全額を株のチャートに関係なく売却するので、株式投資初心者も売り時を判断しやすいです。

まとめ

株式投資初心者が特に迷ってしまうのが、持っている株の売り時です。

株の売り時を失敗しないためには、株価の変動にその都度惑わされないように、自分ルールを決める、即座に売りを決めるチャートパターンを把握しておくといった対策をすると大きく損失を被ることはなくなります。

また、具体的に以下のような状況になった時は株の売却を検討しましょう。

  • 目標の株価になった時
  • あらかじめ決めた損切りラインに達した時
  • 投資先の企業がコンプライアンス違反をした時
  • お金が必要になった時

株の売り時は短期投資と長期投資で大きく異なりますが、個人投資家は長期投資目的で株式投資する人がほとんどなので、トータルでプラスになるような運用を心がけましょう。

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